看護部

基本情報

理念

やさしさと思いやりを持って、患者さんの社会復帰へのお手伝いをします。

 

基本方針

  • いつも礼儀正しく、相手を思いやって行動します。
  • 専門的知識と技術の向上に努めます。
  • 生き生きとした人づくり、職場つくりをします。
 

ミッション

  地域医療支援病院としての機能の充実に努め、地域医療に貢献します。

 

ビジョン

急性期病院としての機能をより高め、地域から求められる看護を提供します。

 

看護部長挨拶

 白十字病院看護部は、「やさしさと思いやりをもって、患者さんの社会復帰のお手伝いをします」という理念のもと、地域の方々と連携しながら、救急患者を積極的に受け入れ、少しでも、患者さんにとって幸せな形で在宅復帰できるよう支援することを目指します。
 看護師が倫理観と確かな知識・技術をもって働き続けられるよう、新人教育では「HEART」
システムを導入、その他「法人内認定制度」、「資格奨励支援制度」を整えて、みんなが成長しあえる環境づくりに力を入れています。
 患者さん、多職種、先輩、後輩とお互いを尊重し合い、大切にし、更に自分が成長できることに喜びを感じながら働ける環境を支えていきたいと思います。
2024年4月 看護部長 佐伯 美穂子
教育体制・研修はこちら

看護方式

白十字式チームナーシング

各チーム内で一人の患者さんに一人の担当看護師を決め、患者さんの入院から退院まで責任を持って継続した看護をおこないます。また、各部署の特殊性に応じて一部機能別看護やパートナーシップを取り入れるなど、時代の変化に柔軟に対応し、チーム力を活かして、ケアの質の向上に努めています。

 

看護展開

標準看護計画

患者さんの状態を的確にとらえ、適切な判断をおこない、ケアを提供するため看護師がおこなうケア項目をあげ、より具体的な看護計画を立案します。

 

施設基準と勤務体制

看護単位 11課(病棟8課・外来系3課)
看護配置 ICU 2対1 12床
SCU 3対1 6床
急性期 7対1 219床
地域包括ケア 13対1 45床
 

勤務体制

勤務体制:2交代制
日勤08:30~17:30(休憩1時間) 夜勤17:00~09:00(休憩2.5時間)
※部署により早出遅出あり
 

委員会

教育委員会 看護部職員としての役割と責任を自覚し、主体的に看護実践・自己研鑽できる人材の育成を目的に段階的な教育計画、実施、評価のプロセスを支援する。
安全推進委員会 セーフティマネジメントを推進し、安全文化を醸成する。
感染対策委員会 院内感染対策委員会の方針に基づき、部内の感染防止衛生管理の徹底・普及を推進する。
退院支援委員会 看護部職員が退院支援の知識を深め、患者個々にあった支援ができるようシステムを構築する。
看護の質管理委員会 看護過程の展開及び看護記録からケアプロセス評価を行い、看護の質向上を図る(記録監査・パス・必要度)
 

リンクスタッフ(LS)

リンクスタッフとは委員会と各病棟をつなぐ(リンクする)スタッフです。臨床現場で中心的な役割を果たし、各部署に属したままで自己の所属する場所の根拠に基づいた対策をします。決定された対策の実行をスタッフに促したり、行動のチェックをおこないます。
 

教育/安全/退院支援/認知症/ケア技術/栄養/皮膚排泄ケア/感染/看護の質管理

組織図

 
 
 
 
 

部署紹介

外来

外来では、様々な診療科での専門的な処置、検査、診療介助に携わっています。
患者さんが安心して診察や検査、処置が受けられるよう心がけています。また、患者さんであると同時に生活者としての支援を一体的に行い、外来から病棟、地域へ、在宅療養支援をつなぐ役割を果たせるよう頑張っています。

 

透析センター

透析センターでは、腎臓内科医師・看護師・臨床工学技士・薬剤師・管理栄養士・医師事務作業補助者でチーム医療を行っています。
看護師は、ルーキー(新人)からベテラン看護師まで様々な年代で構成されており、人数が少ないからこそお互いに助け合って患者さん視点での看護に力を注いでいます。また、透析導入が少しでも遅らせられるよう療養指導にも力を入れています。

 

手術センター

手術センターは、患者のニーズに応え最良の手術がおこなわれるように各診療科医・麻酔科医・病棟と連携を図っています。手術医療の進歩により、高度な手術が増加し麻酔・手術で使用する器械は複雑化しているため、看護師は日々自己研鑽をしています。手術を受ける患者さんは多くの不安を持っておられるため、安心して手術を受けていただけるように術前・術後訪問を実施し不安の軽減に努め、個別性のある看護を提供しています。

 

ICU

ICU(集中治療室)は、心疾患や脳神経疾患の患者さん、手術後の患者さんなど様々な疾患の重症者の治療・看護にあたっています。
重症だった患者さんが、「元気になったよ」と笑顔で顔を出してくれることが私たち看護師の1番の喜びです。

 

SCU

脳卒中急性期の病態が不安定な時期の高度な集中治療を行っています。脳卒中は時間との戦いです。脳卒中医・看護師・リハビリテーションスタッフが常駐し、迅速な対応と最善の医療が提供できるように日々頑張っています。

 

4階北病棟 心臓・弁膜症センター(心臓血管内科・心臓血管外科・腎臓内科)

4階北病棟は心臓血管内科・心臓血管外科・腎臓内科の急性期病棟です。手術や検査を受ける患者さんも多く、大きな不安を抱える患者さんに寄り添う看護を提供しています。手術後は1日も早く入院前の生活に戻れるよう、多職種でリハビリや生活指導、支援をおこなっています。
スタッフの若さとパワーとチームワークで患者さんの回復に向けて頑張っています。

 

4階南病棟 脳卒中センター(脳血管内科・脳神経外科)

脳神経疾患の外科・内科を専門とした病棟です。手術室やICU、SCUとの他部署との連携を図りながら、つながる医療をおこないます。急性期から早期のリハビリテーションを実施し、多職種で患者さんのADL向上やQOLの維持向上に努めています。多職種によるチーム医療を強化し、患者さんにとって最適な医療・看護・リハビリを提供できるよう頑張っています。

 

5階北病棟(外科・乳腺外科・泌尿器科)

5階北病棟は、外科・乳腺外科・泌尿器科の病棟です。手術や化学療法を受けられる患者さんへ、医師や看護師だけでなく、薬剤部やリハビリテーション部と連携を取りながら高い専門性を持ったチーム医療を展開しています。患者さんが1日も早く社会復帰されるよう心から願い、明るく優しく、患者さんが納得して療養いただける看護が提供できるよう頑張っています。
 

 

5階南病棟(整形外科・形成外科・歯科口腔外科・眼科)

5階南病棟は整形外科・形成外科・歯科口腔外科・眼科病棟になりました。リハビリ部門と協力し患者さんの早期社会復帰のお役に立てる様に、いつも笑顔と思いやりの心で接しています。

 

6階北病棟(糖尿病内科・呼吸器内科・消化器内科・肝臓内科・内科)

6階北病棟は糖尿病、消化器内科、肝臓内科を中心とした内科系病棟です。当病棟では2週間の糖尿病療養指導士・緩和認定看護師が中心となり、患者さんに寄り添える看護を目指しています。

 

6階南病棟(地域包括ケア病棟)

地域包括ケア病棟とは病状が安定した患者さんに対して、住み慣れた地域での療養を支援する病棟です。
多職種で連携し、服薬指導、栄養支援、機能訓練を行っています。一日でも早く、住み慣れた場所での生活に戻れるよう頑張っています。

 

患者支援センター

患者支援センターには地域医療連携窓口と入退院支援窓口に看護師を配置しています。地域連携窓口では退院支援を中心に転院調整などをおこない、安心して在宅復帰できるよう支援しています。入退院支援窓口では入院に関する説明をおこない各種スクリーニングをおこなうことで、問題を早期に洗い出し病棟へつなげることで入院時から退院に向けた支援をおこないます。
  • 入院説明

  • ソーシャルワーカーと打ち合わせ

    

看護管理室

看護管理室は、看護部長と看護次長、クラーク(事務)で構成されており、看護スタッフの労務管理をはじめ、看護業務量・看護必要度などのデータ管理やスタッフの教育支援など、看護部に関わるさまざまな業務をおこなっています。看護部スタッフ全員が、やりがいを持って生き生きと働ける職場環境を作り、地域の皆様へ「やさしさと思いやりの看護」を提供できるようサポートしていきます。


 

私たちの仕事

資格一覧(2025年2月現在)

専門看護師・認定看護師・認定看護管理者

がん看護専門看護師 1名
緩和ケア認定看護師 2名
皮膚・排泄ケア認定看護師 2名
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 2名
脳卒中認定看護師 1名
手術看護認定看護師 1名
感染管理認定看護師 2名
がん化学療法看護認定看護師 1名
クリティカルケア認定看護師 2名
認定看護管理者 2名

管理・教育

認定看護管理者サードレベル 2名
認定看護管理者セカンドレベル 4名
認定看護管理者ファーストレベル 11名
看護実習指導者講習会 10名
医療安全管理者研修 12名
福岡県新人看護職員研修責任者 3名
福岡県新人看護職員実施指導者 7名
福岡県新人看護職員教育担当者 11名
 

その他資格

特定行為研修修了 4名
日本糖尿病療養指導士 1名
福岡糖尿病療養指導士 9名
フットケア指導士 1名
臨床倫理認定士 2名
栄養サポートチーム専門療法士 1名
消化器内視鏡技師 3名
循環器専門ナース 1名
3学会合同呼吸療法認定士 5名
認知症ケア専門士 3名
認知症ケア指導管理士 1名
認知症研修受講者 70名
看護補助者活用推進の為の看護管理者研修受講者 17名
BLS 84名
ACLS 46名
ICLS 18名
ISLS 11名


 

専門看護師・認定看護師

当院では専門看護師1名・認定看護師13名が勤務し、看護の質向上のため活動しています。

法人が自らの職能の向上を目指し、各種設定や資格の取得を支援しています。当院では多くの認定看護師をはじめ、専門資格を持った看護師が活躍しています。看護実践、他職種でのラウンド実施、看護相談への対応、出前講座など患者さんにより良いケアを提供できるよう支援をおこなっています。あなたも夢や目標に向かってキャリアアップしてみませんか?

 

【がん看護専門看護師】課長 浜谷千枝子

患者さんや家族に寄り添い、意思決定できるよう支援します。

がん患者さんやご家族に質の高いケアを提供できているのか、もっとよいケアができるのではないかという思いから、がん看護専門看護師を目指しました。2012年にがん看護専門看護師の認定を受け、白十字病院では2018年4月から活動しています。がんと診断されたときから、患者さん、ご家族に寄り添い、対話を通じて患者さん自身が病気と向き合い、納得して自分にあった治療や生き方について意思決定できるよう支援します。がん患者さんだけでなく、緩和ケアを必要とする全ての患者さんやご家族に届けていけるよう、緩和ケア認定看護師と協働し、質の高いケアの提供に努めたいと思っています。2020年には臨床倫理コンサルテーションチームメンバーとしての活動も開始しました。専門看護師の持つ実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究の役割をがん看護だけでなく、院内外の看護ケアの向上、チーム機能の強化に駆使し、組織とともに成長し続けていきたいと思っています。当院には私の他に認定看護師が6分野8名在籍しています。力を合わせて魅力ある白十字病院を作っていきたいと思います。

 

【皮膚・排泄ケア認定看護師】ETナース 梶西 ミチコ

WOC看護分野の確立

Woundケア(創傷ケア)・Ostomy(ストーマケア)・Continence(失禁ケア)を、WOC看護といいます。Woundケアの領域に褥瘡ケア・治療的スキンケア・予防的スキンケアがあり、近年の高齢者のスキンティアも含まれます。Ostomyケアは、イレオストミー・コロストミー・ウロストミー・瘻孔の排泄障害に対する排泄管理です。 Continenceとは、便・尿失禁ケアです。WOC看護分野における、障害を予防し、改善することで社会生活の安心と安全を保障し、生活の質に焦点をあてた個の尊厳を重視したかかわりを実践します。つまり、人間理解の視点を、①疾患の理解 ②人格の理解(患者・家族) ③生活の理解をすることで、その人の人生を見据える視点をもって生活障害に焦点をあて、病気・症状ではなく、その人を癒す行為です。人と人とのコミュニケーションを大切に発展させる、人肌の温もりを伝える伝道師です。

 

【皮膚・排泄ケア認定看護師】主任 岩田 真紀

知識と技術で予防し、生活背景を見てケアをおこないます。

看護師として経験を重ねていく中で、スキントラブルに苦しむ患者さんが多く存在することに気付き、何とかならないのかな?と調べ始めたのがきっかけで、2009年に資格を取得しました。皮膚・排泄ケア認定看護師は、皮膚と排泄のことに関するケアにおいて、専門的な知識・技術を用いた看護を提供する役割を担っています。スキンケアや排泄ケアは日常的におこなわれるものであり、欠くことのできない看護の基本的な部分であると思っています。 スキンケアにア関する問題は、知識と技術で予防できることがたくさんあります。そのため、傷や体の一部だけを見ているのではなく、どんな人でどんな生活をしているのかを見るように心がけ、だからこの患者さんにはこういうケアが必要だと結びつけて考えたいと思っています。

 

【感染管理認定看護師】課長 山口 佐月

他施設へ講座やラウンドもおこなっています。

感染制御部で専従として感染対策を担当しています。感染症をとりまく環境は少しずつ変化していますので、最善の対策が実践できるように努めています。患者さんが安心して入院生活がおくれるように、病棟や外来など日々現場へ出向いて指導教育をおこなっております。また院内だけでなく地域医療機関、施設など研修会、認定看護師の出前講座やラウンドの実施などもおこなっております。今後も継続して感染対策に取り組んでいきたいと思っております。
 

【感染管理認定看護師】主任 入江 育美

状況に合った感染対策を考慮し、感染予防に努めます。

私が感染管理に興味を持ち勉強を始めたのは、パンデミックCOVID-19感染症がきっかけでした。当初は感染経路がはっきりせず感染対策をおこなうことに大変苦悩しました。この経験を経て平時から感染対策をおこなうことがとても重要であることを改めて学びました。感染管理認定看護師の役割は、患者さんと医療現場で働くすべての人を感染から守るため感染対策を考えることです。状況に合った実践可能な感染対策を考案できるように努めています。
 

【集中ケア認定看護師/ クリティカルケア(特定行為研修修了)】主任 牛島 めぐみ

多職種で共働し、連携を図っていきます。

集中ケア認定看護師は、「重篤な状況や、侵襲度の高い手術を受け、集中的な治療と看護を要する患者さんとそのご家族を対象に、質の高いケアを提供する」という役割を担っています。ICUに入室している患者さん以外でも、状態変化が予測される患者さんに対して適切なアセスメントをおこない、重篤化の回避ができるような関りをしていきたいと思っています。「痰がうまく出せないけどどうしたらいいのだろう」「なんだかいつもと違うけど…どうしたらいいのだろう?」など、ちょっとした変化や気付きが重篤化回避に繋がるので、気軽に相談してください!最近は入院期間の短縮や在宅看護が求められており、できるだけ早く社会復帰できるよう、入院時から多職種で共働していき、自宅に戻る上での生活面の不安を少しでも解消できるよう連携を図っていきたいと思っています。また、患者さんの「その人らしさ」を大切にしていけるよう的確な情報収集と判断をおこない、回復を促進させられるケアを提供していきたいと思います。

 

【緩和ケア認定看護師】課長 馬場 聖子

身体的苦痛だけでなく精神的苦痛緩和にも積極的に。

痛みなどの苦痛を抱える方に何かできることがないだろうか、苦痛緩和のスキルを学びたいと思い緩和ケア認定看護師の資格を取得しました。緩和ケアというと、治療が出来なくなったときの症状緩和と思われる方が多いですが、どんな疾患でもどんな病気でも苦痛症状がある方に対して、苦痛を緩和できるケアを提供することが緩和ケアです。苦痛や呼吸困難、全身倦怠感などの様々な苦痛症状に対して何か緩和できる方法がないか一緒に考えていくのが緩和ケア認定看護師の役割だと思っています。治療の経過によっては、患者さんとの別れを経験する家族の方もいます。大切な方との別れを経験する家族の方へのサポートも重要な役割だと思っています。患者さんと家族がその人らしく生活できるような支援をこころがけています。

 

【緩和ケア認定看護師】吉田 奈津美

自分らしく過ごせるようにお手伝いしていきます。

痛みに苦しむ患者さんを前にして何とかならないものなのかと思ったことがきっかけとなり、緩和ケアに興味を持ちました。そして、専門的な視点で看護ケアを提供したいと考え6年前に緩和ケア認定看護師を取得しました。疾患を持ちながら生活している患者さんやその家族は、身体的な症状をはじめ精神的・社会的にも様々なつらさを抱えています。そのつらさに寄り添いながらトータルペインの視点でアセスメントを行い、より自分らしく生活できるよう医師や薬剤師・ソーシャルワーカーなど多職種チームで支援してまいります。患者さんの苦痛を少しでも和らげ、希望にそったケアが提供できるよう専門看護師や他の認定看護師とも協力しながら日々努めてまいりたいと思います。些細なことでも構いません、気軽に声をかけていただけると嬉しいです。

 

【脳卒中リハビリテーション看護認定看護師】主任 大森 睦子

多職種と協働し、身体的問題、心理的・社会的問題に対して援助していきます。

脳卒中病棟に勤務して10年になります。沢山の出会いがあり、患者さんが治療とリハビリテーションをおこなって退院される姿に感動し、退院後の生活を考え少しでもお手伝いできればと思い、今年脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の資格を取得しました。
平成30年人口動態での主な死因別死亡率は第4位脳卒中疾患。国民生活基盤での要介護1~2位は脳卒中疾患です。地域社会へ退院して再発予防しQOLを高く保つために、急性期の重篤化回避のモニタリング、廃用症候群予防、早期リハビリテーション、再発防止のため健康管理をおこなうことが重要であり、回復期・維持期へ計画的な回復支援をおこなっていきます。そして突然の発症により患者・家族の心理を汲み取り、権利を尊重しながら治療やリハビリテーションを、多職種と協働し個人にあった生活再構築に向けて取り組んでいきます。

 

【手術看護認定看護師】主任 森友 高介

安心して手術を受けられる環境作りを心掛けています

手術や麻酔には手術体位による皮膚損傷や神経障害、体温の低下、感染などの合併症を伴うことがあります。手術看護認定看護師はこれらの合併症を最小限にし、患者さんが安全に手術を受けられることを目指して専門的知識・技術をもとに看護を提供しています。
また、手術を受ける患者さんにとって手術は未知の世界であり、手術や麻酔、術後の痛みなど様々な不安を抱えています。術前訪問にて患者さんの声に耳を傾け、患者さんとご家族の思いが尊重され、安心して手術を受けることができるよう努めています。医師・麻酔科医師・看護師・臨床工学技士などの多職種が、患者さんを中心として一つのチームとなり互いに連携しながら手術を行っています。その中で手術室看護師は安全でスムーズな手術進行をサポートする重要な役割を担っています。多くの職種が関わる中で各職種が専門性を最大限に発揮できるよう調整役として活動しています。

 

【クリティカルケア看護師】与座 優

重篤化の回避と、早期回復に努めていきます。

私は、クリティカルな状態にある患者さんやそのご家族を、身体的・精神的苦痛から守りたいという思いから、クリティカルケア認定看護師を取得しました。
クリティカルケアとは、疾病や外傷、高度な侵襲を伴う手術によって、生命が危機的状況にある患者さんに対して、多職種と協働しながら、重篤化の回避や早期回復に向けて支援していくことをいいます。患者さんの突然の状態変化は、そのご家族にとっても計り知れない程の不安や恐怖に繋がり、家族1人が入院することで、家族内での役割の変更を余儀なくすることになります。そのため、ご家族の心に寄り添い、1人1人に合わせた精神的・社会的支援を提供していきます。入院により、生活の場が変化することになりますが、患者さんやご家族のニーズに合わせたケアを提供し、少しでも快適な入院生活を送る事ができるようサポートしていきます。また、1日でも早く元の生活に戻れるよう支援していきます。何か気になることがございましたら、いつでもお声掛け下さい。

 

【がん化学療法看護認定看護師】熊本 良子

患者さんや家族の思いに寄り添い、QOLを維持して治療継続できるよう支援します

化学療法は、がんと診断され精神的不安定な中、告知後間もない時間で治療選択を迫られ、治療が開始されます。不安や身体的苦痛を抱えながら化学療法を受ける患者さんを支援したいという思いから2022年にがん化学療法認定看護師を取得しました。化学療法は苦痛を伴う治療です。しかし、日々医療は進化しており副作用対策、支持療法が進んでいます。上手にお薬を使いながら、セルフケアすることでコントロールすることができます。副作用が最小限で済むよう、QOLを維持して治療継続できるよう多職種で協力し、患者さんの持つ力を引き出せるよう支援していくことを目標としています。
患者さんの病期や家族背景に応じて、それぞれが抱える悩みや不安は違います。患者さん、家族の精神的苦痛、不安に寄り添い、一対一の人として関わることを意識して、よりよい看護を提供していきたいと思います。

 

 

私たちの取り組み

法人内認定制度

「法人内認定看護師制度」とは「質の高い看護の提供と医療の安全に貢献する」ことを目的に、特定の看護分野において、熟練した看護技術と専門知識を有し、水準の高い看護が実践できる看護師を社会医療法人白十字会が認定する制度です。(平成19年10月制定)
 

【資格内容】
NSTナース/ケア技術指導者/感染管理ナース/緩和ケアナース/急性期看護/皮膚ケアナース/がん化学療法ナース/説明支援ナース/脳卒中リハビリテーションナース/認知症ケア指導者/周術期ナース/糖尿病療養指導者

 

法人内認定看護師になるまで

法人内で一定期間の研修受講、課題等必要条件を満たし、法人内の認定審査会で合格した人が「法人内認定看護師」となれます。
①看護実務経験3年以上:法人内勤務1年以上
②看護師のエントリー及び部門内審査
③教育研修期間(1~2年)終了
④法人内認定審査合格・理事長承認
⑤3年ごとに更新

認定専門分野

説明支援ナース


検査、手術などの説明をわかりやすくするために、パンフレットの改訂や、患者さんのわからないことに
答えられるよう専門的に勉強をしたナースです。

NST(栄養支援)ナース


NSTとは、Nutrition Support Team(栄養支援チーム)の略です。
患者さんに対して最適な栄養管理が提供できるよう医師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、歯科医師と多角的な支援を持ってサポートします。

 

 

皮膚ケアナース


皮膚ケアナースは、健常な皮膚を維持するためのスキンケアを通して、皮膚トラブルや創傷が出来ないように、また創傷がある方に対しては、治りやすい環境を整え、創傷治癒の促進がはかれるような活動を中心的におこなう看護師です。

 

 

感染管理ナース


感染管理ナースとは、患者さんや病院スタッフを感染から守るために、院内感染対策チームと協働して感染防止活動を現場で実践する看護師です。院内感染に対する専門的な知識に基づき、感染の情報や動向を把握し、院内感染発生の早期検出と拡大防止のための活動をしています。

 

 

緩和支援ナース


緩和支援ナースは、緩和ケアに対する専門的な知識を基に、患者さんの緩和ケアに対する援助が各部署で効果的におこなわれるように活動をおこないます。
 

ケア技術指導者


ケア技術指導者とは、適切な介護・福祉用具を使用する機会を増やし、スタッフの労務環境の改善を図ります。また、患者さんの日常生活動作のおいて、安心安全な技術を提供します。

 

 

がん化学療法ナース


がん化学療法を受ける患者さんが、安全で安心して、治療を受けられるように活動します。

 

 

脳卒中リハビリテーションナース


脳卒中リハビリテーションナースとは、脳卒中患者の機能障害に対して、病態に応じた活動性維持・促進のための早期リハビリテーションを実践し、ADL拡大のための適切なリハビリテーション看護技術を提供するとともに、看護師への指導を行います。

 

 

急性期ナース


急性期ナースとは、急性期における病態に応じた迅速な救命技術及び看護ケアの提供ができ、危機的状況にある患者・家族への早期介入及び支援・サポートをおこないます。 

 

認知症ケア指導者


認知症ケア指導者とは、認知症ケアの浸透を法人内で展開するリーダーシップを有している看護師・介護福祉士・リハビリセラピストです。ユマニチュードの浸透を図っています。

 

 

資格取得奨励支援制度

ICLS
 
「資格取得奨励支援制度」とは、キャリアアップ支援として資格取得奨励支援制度があります。毎年約100名の看護師がこの制度を利用してBLSやACLS、そして認定看護師などの資格を取得しています。資格取得に必要な受講料・テキスト代・交通費などを法人が負担します。白十字会では、職員が自ら能力の向上を目指し学習・研鑽することを支援しています。 

資格取得者の声

患者さんが自分らしく病気と向き合い、より豊かな生活を送ることができるよう、
医師・看護師をはじめとしたチーム全員で一緒に考えていきます。

私は、資格取得支援制度を利用し、日本看護協会の緩和ケア認定看護師を取得しました。現在は外来に所属しており、主に内科・外科・化学療法室で緩和ケアを実践しています。また、月2回認定看護師活動日としての時間をいただき、院内を横断的にラウンドしながらスタッフからの緩和ケア相談に対応しています。患者さんやご家族の苦痛を全人的な視点でアセスメントし、身体的な苦痛だけでなく精神的苦痛や社会的苦痛にも目を向け、少しでも軽減できるよう日々取り組んでいます。
 
緩和ケア認定看護師
 吉田 奈津美

介護職(介護福祉士・介護士)

病院での介護福祉士/介護士のお仕事

病院介護職とは、病院では患者さんは治療に来ていますので、医療が優先されます。主な仕事は、看護師の補助、日常生活の援助、食事・排泄・入浴など、患者さんに寄り添い一番近い存在として支援します。

 

病院で働くメリット

病院では老若男女の患者さんがいます。様々な医療行為の補助をし、沢山の医療専門職と係ることで、チーム医療の勉強ができます。また、夜勤は、看護師と一緒に勤務するので安心です。 
 

総合人事制度(元気でやる気、頑張りを評価)

「努力すれば報われる」「将来のビジョンが持てる」職場つくり、職員一人一人の意欲向上に繋がる制度です。「職務遂行・態度考課」「能力考課」で、あなたのやる気、頑張りを評価し、昇給、賞与への反応やキャリアを支援します。
 

提案制度(業務改善)

業務改善や改革など、職員の提案を奨励し、その提案にスピーディーで柔軟に対応する制度です。自分の提案が採用され、認められるとモチベーションも上がります。

 

スキルアップの支援

法人内認定資格制度

質の高い医療の提供を目的に、専門職としての知識・技術の向上を認定します。現在、ケア技術指導者として活躍中です。
 

ケア技術指導者とは


安全で安楽なケア技術を用いて、患者対応をおこなうと共に、スタッフへの適切なケア技術の指導をおこなう者。

 

資格取得奨励支援制度

医療・介護の質向上を目的とし専門職としてのスキルアップ患者サービスに必要な資格取得を奨励支援する制度です。資格取得に必要な受講料・テキスト代・交通費など法人が負担します。
 

【資格一覧】

  • 介護福祉士
  • BLSヘルスプロバイダー
  • 福祉住環境コーディネーター1級~3級
  • 福祉用具プランナー
  • 福祉用具専門相談員
  • 認知症ケア
  • 認知症ケア専門士
  • 摂食・嚥下コーディネーター
  • ICLS蘇生トレーニング
  • 口腔ケア認定制度4級
  • レクインストラクター
  • タクティールケアⅠ
※2024年9月現在

説明資料