リハビリテーション部
基本情報
リハビリテーション部方針
退院後の支援はお一人おひとり必要なサービスの形が違いますので、地域のケアマネジャーや、様々なサービスを提供する介護事業所の皆様としっかりタッグを組みながら、退院後の患者さんの生活を見守っていきたいと考えています。加えて私たちは、病気にならないための「予防」や地域の皆様の健康に対する意識の高まりを重要視しています。そのために皆様のお住まいの地域のサロンや公民館、学校、企業などに出向いて、健康維持のためのサポートや講座をおこなっています。
地域での活動
急性期リハビリテーションの方針
組織体制
病棟単位のチーム編成をすることで専門性を固めつつも、それぞれの病期と連携した組織体制を築くことで、どのような疾患・病期の患者さんでも最善のリハビリテーションが受けることができるよう組織しております。
在籍スタッフ数
(2021年4月現在)
病棟数 | 理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
---|---|---|---|---|
急性期病棟 | 6 | 14名 | 8名 | 4名 |
地域包括ケア病棟 | 1 | 5名 | 4名 | 1名 |
リハビリテーション科
- 心大血管疾患リハビリテーション料 I
- 脳血管疾患等リハビリテーション料 I
- 廃用症候群リハビリテーション料 I
- 運動器リハビリテーション料 I
- 呼吸器リハビリテーション料 I
- がん患者リハビリテーション料
私たちの仕事
急性期リハビリテーション
理学療法ってなに?
理学療法は運動療法や物理療法を用いて、失われた身体の機能を回復させる治療方法です。理学療法士は、病期やケガからの回復のお手伝いをし、社会や日常生活に戻るまでの役割を担います。さらに、その人らしさをサポートする自立支援、生活支援、健康増進、介護予防などの分野でも活躍しています。
理学療法士ができることは?
※PT協会から抜粋
当院の理学療法の特色
急性期の理学療法はどんなことをするの?
当院の理学療法の取り組み
ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)
ロボットスーツHALとは脳からの信号を読み取り、それに応じて足を補助し、患者さん自身の上下肢の運動をアシストすることで、機能の維持・向上を促進する装着型サイボーグです。
当院では脳卒中でご入院の患者さんを中心に、HAL装着下での立ち座りの運動や歩く練習をおこなっています。※HALは主治医の許可が必要です。
当院では脳卒中でご入院の患者さんを中心に、HAL装着下での立ち座りの運動や歩く練習をおこなっています。※HALは主治医の許可が必要です。
動作解析ソフト『DARTFISH』
歩行足圧分布測定器『GaitView』
歩行足圧分布測定器『GaitView』 を導入し、患者さんの状態の把握や研究活動に活用しています。
心臓リハビリテーション
医師、看護師等とチームを組んで、ICU、急性期病棟でのリハビリテーションだけでなく、早期社会復帰、再入院予防を目的に包括的心臓リハビリテーションをおこなっています。外来、訪問リハビリテーションスタッフとも連携し、退院後の支援もおこなえるよう体制を整えています。
作業療法ってなに?
3つの能力を維持・改善
- 基本的動作能力:運動や感覚・知覚、心肺や精神・認知などの心身機能
- 応用的動作能力:食事やトイレ、家事など、日常で必要となる活動
- 社会的適応能力:地域活動への参加、就学・就労
※「日本作業療法士協会HP」、「日本作業療法士協会Information Book1」引用」
当院の作業療法の特色
- 安全な医療:安全なリハビリテーションサービスを提供します
- 自己研鑽:専門職として幅広い知識と高い技術の習得を目指します
- 相手視点:思いやりのある人財を育成します
- 退院支援:患者さんやご家族に寄りそった退院支援を行います
急性期で作業療法はどんなことをするの?
病期やけがの直後からの作業療法が、高い効果を生みます!
病気やけがの初期の段階である急性期では、できるだけ早い時期からリハビリテーションを開始します。症状に合わせて、こころとからだの基本的な機能の改善を早期に援助するとともに、新たな機能の低下を予防します。
言語聴覚療法ってなに?
コミュニュケーションや食べる障害に対応
脳卒中後の言語障害(失語症、構音障害)や聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など、ことばによるコミュニケーションの問題は多岐にわたります。言語聴覚士はコミュニケーションの問題の対処法を見出すために、検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。さらに医師や歯科医師の指示のもと、嚥下訓練も行います。どんな障害が対象となるの?
- 言語障害:上手く話せない/話が理解できない/文字が読めない
- 音声障害:咽頭がんなどで声帯を失い、声が出にくい
- 嚥下障害:上手に噛めない/上手く飲み込めない
急性期の言語聴覚療法はどんなことをするの?
言語聴覚療法の具体的な内容
- 顔面麻痺に対する治療
- 失語症や構音障害の鑑別
- 高次脳機能障害の鑑別診断
- コミュニケーション手段の検討と導入
- 嚥下障害の鑑別
- 摂食訓練
- 認知症の机上訓練
急性期言語聴覚療法の取り組み
- コミュニケーション手段の獲得(コミュニケーションボード、トーキングエイドの写真)
- 嚥下機能評価(VF/VEの写真)
- 嚥下性肺炎パスの介入、回診
- 歯科連携
私たちの取り組み
患者さんのニーズに最大限お応えし、入院中のみならず退院後も安全で健やかな生活を送っていただくために、白十字リハビリテーション病院リハビリテーション部では様々な活動をおこなっております。
チーム医療の取り組み
チーム医療とは、複数の医療専門職が連携して、治療やケアに当たることです。異なる職種のメディカルスタッフが連携、協働し、それぞれの専門スキルを発揮することで、入院中や外来通院中の患者の生活の質(QOL)の維持・向上、患者の人生観を尊重した療養の実現をサポートしています。(チーム医療推進協議会HPより)
リハビリテーションスタッフが関わる主なチーム医療
呼吸サポートチーム RST
栄養サポートチーム NST
皮膚排泄ケアチーム
糖尿病教室
心臓リハビリテーション
がんリハビリテーション
- 地域包括リハビリ集団体操(定期での小集団活動)
- 多診療科による定期回診参加
- 地域包括支援病棟での退院支援カンファレンス 等
- 日常生活動作(ADL)の定期評価,確認 等
医療安全の取り組み
主な活動
年に数回、事例検討会を実施しています。
AHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)公認 BLS資格取得をしたリハスタッフにより年に数回研修会を実施しています。
知識技術の向上の取り組み
勉強会・症例検討 取り組み一覧
勉強会 | ・チーム勉強会 ・リハビリテーション部勉強会(PTOTST合同勉強会など) ・医師開催の勉強会 ・学会出張、資格取得伝達講習会 ・リハビリテーション部Institute ・ジェネラリスト育成プログラム |
---|---|
症例検討会 | ・新職員症例報告会 ・PTOTST合同症例検討会 ・各課症例検討会 ・各診療科チームカンファレンス |
資格取得・学会発表
3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、地域糖尿病療養指導士、パワーリハビリテーション指導員、PNF、SJF、AKA、ボバース概念、促通反復療法、認知神経リハビリテーション、摂食嚥下コーディネーター、認知症ケア専門士、福祉用具プランナーなど
日本心臓リハビリテーション学会学術集会、日本リハ栄養学会学術集会、全日本病院学会、日本がんリハビリテーション研究会、リハビリテーション・ケア合同研究大会、回復期リハビリテーション病棟協会研究大会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、日本高次脳機能障害学会、日本リハビリテーション医学会学術集会など
地域連携活動
主な地域連携活動
回復期(白十字リハ病院)、生活期との連携
活動実績
活動実績
リハビリテーション部活動実績
■2021年度 新規取得資格
・認定理学療法士(脳卒中)…2名
・認定理学療法士(運動) …2名
・認定理学療法士(循環) …3名
・呼吸療法認定士 …2名
・福岡糖尿用療養指導士 …1名
・キネシオロジー …3名
・離床プレアドバイザー …1名
・AHA BLS ヘルスケアプロアドバイザー …4名
■2022年度 新規取得資格
・三学会合同呼吸認定療養士 …2名
・離床プレアドバイザー …3名
・HA BLS ヘルスケアプロバイダーコース …7名
・福祉住環境コーディネーター …1名
学術活動実績
日時 | 学会名 | 学術名 | 発表者 |
---|---|---|---|
2021年6月19日・20日 | 第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 | 「低侵襲心臓手術が術後日常生活動作に及ぼす影響」 | PT 吉田 拓哉 |
2021年12月4日 | 第10回脳神経HAL®研究会 | 「ロボットスーツHAL®を使用した先天性ミオパチー患者の一例」 | PT 山下 泰貴 |
2022年2月13日 | 第31回福岡県理学療法士学会 | 「脳梗塞患者の退院先と機能予後に関連する因子についての探索的研究」 | PT 井倉 俊平 |
2022年2月13日 | 第31回福岡県理学療法士学会 | 「脳卒中患者行動変容と障害受容を考慮し、主体性の回復に至った症例 ~訪問リハビリでのアプローチ~」 |
PT 藤井 雅世 |
2022年2月13日 | 第31回福岡県理学療法士学会 | 「大腿骨近位部骨折患者術後早期のADL改善に与える因子 ~病棟多職種協働に向けた検討~」 |
PT 齊藤 祐貴 |
白十字病院リハビリテーション部活動トピックス
診療科・部門
- 診療科
- センター・専門外来
- 部門