白十字病院
脳・血管内科
地域に密着した脳卒中診療
診療内容・特色
脳卒中はBrain attack(ブレインアタック)とも呼ばれ、可能な限り発症早期から治療を行うべき疾患であるとの認識が高まっています。これは、発症早期の場合に限り、脳卒中の一病型である脳梗塞に対して治療効果の高い血栓溶解療法と血栓回収療法が可能になったためです。脳梗塞は何らかの原因によって脳の動脈が閉塞してしまう疾患ですが、血栓溶解療法は静脈内にt-PAという血栓溶解薬を投与し、閉塞の原因になっている血栓を溶かす治療であり、本邦では2005年10月から可能になりました。2012年8月からはそれまでの発症3時間以内の患者さんから発症4.5時間以内の患者さんにまで適応が拡大され、2019年3月からは発症時刻が不明であってもMRIを用いて発症4.5時間以内と推定される場合には血栓溶解療法が可能になりました。t-PAでは溶けにくい大きな血栓による脳や首の太い動脈の閉塞に対しては血栓回収療法を行います。血栓回収療法はカテーテルと呼ばれる細い管を足の付け根の太い動脈から挿入し、閉塞部まで到達させ、血栓を直接取り除く治療であり、本邦では2010年4月から可能になりました。
これらの治療は発症から早ければ早いほど効果が高くなるため、半身のみの運動麻痺や言語障害などの脳卒中を疑わせる症状が出現した場合には直ちに救急車を呼ぶか、急いで病院を受診して下さい。当院は脳梗塞に対する血栓溶解療法と血栓回収療法を積極的に行っている施設の一つであり、脳血管内科医と脳神経外科医が協力し、24時間オンコール体制で対応しています。
当科は急性期脳梗塞を中心とした脳卒中診療、すなわちStroke Care Unit (SCU)での集中的な急性期治療、発症早期からのリハビリテーション、脳梗塞の原因究明および原因に応じた再発予防に取り組んでおり、一般社団法人日本脳卒中学会より「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」として認定されています。さらに、脳神経外科および脳血管内治療科と協力し、脳梗塞の原因になる脳や首の太い動脈の狭窄に対する予防的なカテーテル治療(血管内治療)も積極的に行っています。今後も医療の質とサービスの更なる向上を目指して努力していきます。
これらの治療は発症から早ければ早いほど効果が高くなるため、半身のみの運動麻痺や言語障害などの脳卒中を疑わせる症状が出現した場合には直ちに救急車を呼ぶか、急いで病院を受診して下さい。当院は脳梗塞に対する血栓溶解療法と血栓回収療法を積極的に行っている施設の一つであり、脳血管内科医と脳神経外科医が協力し、24時間オンコール体制で対応しています。
当科は急性期脳梗塞を中心とした脳卒中診療、すなわちStroke Care Unit (SCU)での集中的な急性期治療、発症早期からのリハビリテーション、脳梗塞の原因究明および原因に応じた再発予防に取り組んでおり、一般社団法人日本脳卒中学会より「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」として認定されています。さらに、脳神経外科および脳血管内治療科と協力し、脳梗塞の原因になる脳や首の太い動脈の狭窄に対する予防的なカテーテル治療(血管内治療)も積極的に行っています。今後も医療の質とサービスの更なる向上を目指して努力していきます。
脳梗塞の病型について
今回、脳梗塞を発症する手前の病態である 1)一過性脳虚血発作(TIA)と 、 脳梗塞臨床病型のうち 2)心原性脳塞栓症、3)アテローム血栓性脳梗塞、4)ラクナ梗塞 に加え、5)Branch atheromatous disease(BAD) 、6)大動脈原性脳塞栓症、7)奇異性脳塞栓症についてご紹介いたします。
実績
診療実績
2018年度~2022年度
検査・治療 | 症例数 | ||||
---|---|---|---|---|---|
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
アテローム血栓性脳梗塞 | 28 | 34 | 21 | 34 | 35 |
ラクナ梗塞 | 18 | 38 | 39 | 29 | 30 |
心原性脳塞栓症 | 37 | 43 | 33 | 53 | 57 |
その他の脳梗塞 | 137 | 125 | 143 | 138 | 96 |
一過性脳虚血発作(TIA) | 23 | 27 | 22 | 7 | 9 |
虚血性脳血管障害精査 | 21 | 29 | 36 | 32 | 18 |
小計 | 264 | 296 | 294 | 293 | 245 |
総入院数 | 572 | 545 | 538 | 487 | 468 |
※超急性期rt-PA血栓溶解療法 | 16 | 25 | 19 | 18 | 10 |
スタッフ紹介
[副院長、 TQMセンター長]熊井 康敬
KUMAI |
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---|---|
[部長]由比 智裕
YUBI |
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[医長]徳永 敬介
TOKUNAGA |
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[医長]中西 泰之
NAKANISHI |
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[医長]坂井 翔建
SAKAI |
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[非常勤医師(九州大学病院 脳血管内科)]清原 卓也
KIYOHARA |
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