白十字病院

透析センター

診療内容・特色

透析センター長 平野直史

 当院の血液透析ベッドは27台で、月水金午前・月水金午後・火木土午前の3つのシフトで血液透析をおこなっています。現在約50~60名の維持血液透析患者さんがいらっしゃいますが、合併症治療のため当院へ入院となる他施設の維持透析患者さんもできる限り受け入れています。
 2023年度血液透析は52名、腹膜透析は1名導入しました。シャントトラブルに対してのシャントPTAは60名実施しました。透析液浄化への取り組みも継続し、より安全に透析療法を受けていただくことができます。重症患者さんに対しては、ICUでHDまたはCHDFのいずれも実施可能で、その他敗血症に対するエンドトキシン吸着療法や潰瘍性大腸炎に対する顆粒球吸着療法もおこなっています。
 透析患者さんへの包括的サポートとして腎臓リハビリテーションを取り入れています。腎臓リハビリテーションとは、「運動・食事・精神的など包括的なサポートをするプログラム」のことで、腎臓病患者さんの生命予後やQOL(生活の質)の改善を目的としています。腎臓病や透析治療に精通した医師や看護師、臨床工学技士、管理栄養士、薬剤師、理学療法士などの専門スタッフを配置し、多方面から透析療法を適切に管理し、安全と効果を確立するために協働しています。