診療科

白十字病院

心臓血管内科

『Hot and Warm』な診療を
実践しています

診療内容・特色

 我が国の循環器疾患の死亡数は、全ての死亡数の29%を占め、がん(30%)に次いで第2位であり、さらに循環器疾患を心血管疾患と脳卒中に大別すると、前者の罹患率は年々増加傾向にあることから、予後のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)が良くない脳卒中と同様に、心血管疾患も克服していく必要があります。
 心血管疾患とは、全身に血液を循環させる臓器である心臓や血管などが正常に働かなくなる疾患であり、心血管疾患の最終かつ共通した病態は、心不全として古くから認識されています。また血管病とは、急性心筋梗塞などの虚血性心疾患、大動脈瘤・大動脈解離、末梢血管疾患など動脈硬化を基盤に発症する疾患を示します。心血管疾患の特徴は、ある日突然にこれら疾患がご本人や身内に生じて「対岸の火事」では決して済まないことです。当科では循環器疾患を専門的に治療するばかりではなく、患者さんの早期回復や社会復帰をおこなえるように多職種を含めた包括的な介入をおこない、登録医と共に福岡西部地域に密着した循環器ネットワークの構築に努めております。
 また、日本脳卒中学会および日本循環器学会などから策定された『ストップCVD(脳心血管病)』にも参画し、下記大目標を達成できるように日々邁進しております。
 

目標

  1. 脳卒中と循環器病による年齢調整死亡率を5年間で5%、10年間で10%減少させる。
  2. 計画期間中の5年間で健康寿命を延伸させる。
 

 

特色

 心臓血管内科の外来では、心血管病疾患の検査として、(心肺)運動負荷心電図・24時間心電図・心臓超音波検査・血管超音波検査などの通常の検査から、冠動脈CT検査・心臓MRI検査・心筋シンチグラフィー(RI)などの特殊な検査までおこなうことができます。
 心臓血管内科の入院では、充実した心臓カテーテル検査室により、血管病である狭心症や急性心筋梗塞などの冠動脈造影検査や(アテローム切除式アブレーションシステムを含む)冠動脈インターベンションを24時間体制でおこなっております。またペースメーカー治療、末梢血管インターベンションなどの専門的な治療もおこなっております。心血管疾患の取り扱いは、24時間体制で対応しており、心臓血管外科医や多職種と綿密に協議し、患者さんにとって最も良い治療法を追求しております。さらに、より安全で快適な心臓リハビリテーションにも取り組んでおり、心肺運動負荷試験(CPX)も積極的に実践しております。
 最後に、睡眠時無呼吸症候群などの夜間ポリソムノグラフィー(PSG)検査もおこなっており、睡眠の質向上による生活習慣病の改善にも取り組んでいます。
 
  • 冠動脈CT
  • 3Dエコー

  • 腎動脈エコー

  • MRI

  • 心筋シンチグラフィ

実績

診療実績

2021年度

検査・治療 症例数
2021年度
心臓カテーテル検査 250
冠動脈形成術 106
恒久的ペースメーカー植込み術 25
下肢動脈形成術 1

スタッフ紹介

[部長]三戸 隆裕

MITO TAKAHIRO

専門医・認定医
日本循環器学会専門医
日本内科学会認定内科医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本不整脈心電学会不整脈専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医・専門医・施設代表医
日本脈管学会脈管専門医
「植込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療」 研修修了
臨床研修指導医
[医員]有永 豊識

ARINAGA TOYONORI

専門医・認定医
日本内科学会認定内科医
[医員]今泉 朝樹

IMAIZUMI TOMOKI

専門医・認定医
日本内科学会認定内科医
[医員]松﨑 将樹

MATSUZAKI MASAKI

[心臓血管内科非常勤医師]三浦 伸一郎(福岡大学医学部心臓・血管内科学主任教授/福岡大学西新病院病院長)

MIURA SHINICHIRO

専門医・認定医
日本循環器学会理事(九州支部長)
日本心臓リハビリテーション学会理事
日本高血圧学会理事
日本内科学会評議員
日本心臓病学会社員
日本高血圧学会評議員
日本内分泌学会評議員
日本心不全学会評議員
日本動脈硬化学会社員
日本再生医療学会代議員
米国内科学会日本支部 Credentials/Membership Committee委員
米国内科学会上級会員(FACP)
米国心臓病学会上級会員(FACC)
欧州心臓病協会上級会員(FFSC)
内科救急(JMECC)
ICLSインストラクター
博士(医学)