白十字病院

形成外科

より高いQOL(生活の質)を目指して

診療内容・特色

形成外科での診療について

当院形成外科では手の外傷(切断指や手指骨骨折、腱断裂)を中心として化膿性腱鞘炎などの感染症、弾発指などの炎症性疾患、手根管症候群や肘部管症候群などの絞扼性神経障害も含めた手外科領域を専門に治療しています。手根管症候群の手術は皮切1cmで内視鏡を用いた手術をおこなっています。その他、形成外科領域一般に扱う疾患も対象に診療活動を展開しております。疾患領域は新鮮熱傷、顔面骨骨折を含めた顔面外傷、良性・悪性腫瘍瘢痕拘縮や肥厚性瘢痕、ケロイド、陥入爪、巻き爪、糖尿病性皮膚潰瘍、褥瘡潰瘍などです。当科ではご高齢の患者さんで爪が肥厚して困っている方には爪切りもおこなっております。当科の方針として心がけていることは患者さんが納得して治療を受けられるように診断根拠をしっかり提示し、説明することです。またご高齢の患者さんは形成外科疾患以外に重篤な内科的疾患を合併していることが多く、他科との連携が必要になることがあります。全身的局所的治療を他科と協力して診療活動をおこなっています。

 

診療内容

  • 外傷:切断指を含む手の外傷、その他すり傷、切り傷、刺し傷、裂けた傷、動物などに咬まれた傷など
  • 熱傷:熱湯、火炎、湯たんぽなどによる
  • 顔のけが:顔面骨骨折、軟部組織損傷
  • 良性腫瘍:ホクロ(母斑)、血管腫、あざ、粉瘤、脂肪腫など
  • 悪性腫瘍とその再建
  • 瘢痕(傷あと)、瘢痕拘縮(傷あとの突っ張り)、ケロイド
  • 褥瘡(床ずれ)、難治性皮膚潰瘍(特に糖尿病や血行障害によるもの)
  • まぶたの病気:逆まつげ、まぶたのたるみ、眼瞼下垂など
  • 爪の病気:陥入爪、巻き爪、爪囲炎など
 

特色

切断指を含む手の外傷やその再建を中心に手の炎症性疾患、弾発指、手根管症候群や肘部管症候群などの絞扼性神経障害、手の先天異常を対象とした手の外科に力を入れています。また、下肢の治りにくい傷の治療にも力をいれています。まず治りにくい原因を調べ、血流の異常があれば心臓血管内科や心臓血管外科、糖尿病の合併があれば糖尿病内科など、他の診療科や検査部門、リハビリ部門、装具士などと密に連携しながら治療に携わっています。

 

お知らせ

当科は、手術や入院された方の治療を主に午後におこなっていますので、一般外来は午前中のみとなっております。ご理解いただけますようお願い申し上げます。

 

診療実績

手術実績

2023年度 手術症例数

疾患分類 症例数
2023年度
新鮮熱傷 0
顔面骨骨折及び顔面軟部組織 44
唇裂・口蓋裂 0
手足の先天異常、手足の外傷 49
その他の先天異常 4
母斑、血管腫、良性腫瘍 206
悪性腫瘍及びそれに関連する再建 7
瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド 16
褥瘡、難治性潰瘍 57
美容外科 0
その他(陥入爪、炎症・変性疾患、手足以外の外傷など) 131
合計 514

スタッフ紹介

[部長]眞鍋 剛

まなべ つよし

専門医・認定医
形成外科領域指導医
日本形成外科学会専門医
日本手外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
医学博士
所属学会
日本形成外科学会
日本整形外科学会
日本手外科学会
日本マイクロサージャリー学会
日本創傷外科学会