
白十字病院
腎臓内科
すべては患者さんのために
診療内容・特色
学校検尿や会社検診での蛋白尿・血尿などの検尿異常から、慢性糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などの診断と治療や、急性腎不全、水電解質異常の診断と治療をおこなっています。慢性腎不全の患者さんには、腎不全進行抑制のための薬物療法や生活・食事指導をおこなっています。腎炎患者さんには必要に応じ腎生検をおこない、九州大学病院Dr.と協議のうえ治療をおこなっています。2008年からは入院受講形式の腎臓病教室を開始しており、より実践的な生活指導および将来の透析療法についての説明などをおこなっています。また外来においては、待ち時間を利用して説明支援ナースが指導支援をおこなっており、他病院に見られない一環とした腎不全サポートを実現しています。透析療法が必要になった場合には、血液透析療法および2007年より開始した腹膜透析療法への導入を施行しています。特に近年は在宅治療としての腹膜透析導入へ積極的に取り組んでいます。腎移植を希望される方は大学病院へ紹介し成功された実績も有ります。年間300例を超える入院患者さんに対し、腎炎から腎不全までの幅広い腎疾患の治療にあたっています。
2008年からは、水曜日から土曜日まで4日間の入院での腎臓病教室を開始しています。コロナ禍の影響でしばらく休止しておりましたが、2022年11月より、木曜日から土曜日までの3日間の日程で腎臓病教室を再開いたしました。より実践的な生活指導および将来の透析療法についての説明などをおこなっています。参加ご希望の方は、外来受診時に担当医にご相談ください。
全3日間の入院受講形式です。教室実施前日に入院していただき、下記の日程で医師・看護師・栄養士・薬剤師から腎不全時の症状や治療について、また事務職員から更生医療の申請についてご説明します。理学療法士による運動療法の講義では、自宅でも簡単にできる運動もおこないます。入院中は腎臓病食を召し上がっていただきます。食事や日常生活に関してはご家族の方々の協力が必要なため、今後ご家族の参加も検討いたします。
2023年4月より腎療法選択外来を開設いたしました(毎週火曜日 14時から16時)。慢性腎不全が高度に進行すると、腎臓の機能を補うため腎代替療法が必要となる場合があります。腎療法選択外来では、それぞれ異なる生活背景や価値観など患者さん一人ひとりのご希望に寄り添いながら、最良な治療方法を患者さん・ご家族と医師・看護師が一緒に考えていきます。
腎臓病教室
目的
透析導入までの時期をできるだけ遅らせられるように、患者さんに腎臓病についての知識を深めてもらい、自己の健康維持に関心を持っていただく。
日程・内容
第1日目 | 木曜日9時30分~ 15時~ |
慢性腎臓病総論 食事療法 療法選択・保存的腎療法 更生医療の申請について 腹膜透析外来・透析センター見学 |
酒匂医師 管理栄養士 木村医師 事務職員 透析室看護師 |
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第2日目 | 金曜日9時30分~ 14時~ |
慢性腎臓病の治療について 薬物療法 運動療法 |
松本医師 薬剤師 理学療法士 |
第3日目 | 土曜日9時45分~ | 透析患者さんの体験談 まとめ |
平野医師 |
腎臓病教室の様子
スライドを使って医師による
腎臓の働きや日常生活の注意点の説明管理栄養士による
栄養指導と食事の注意点の説明
透析センター看護師による腹膜透析の説明
理学療法士による運動療法の説明と実践
腎療法選択外来
実績
診療実績
2020年度~2022年度
症例数 | |||
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2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
血液透析導入数 | 39 | 44 | 30 |
腹膜透析導入数 | 0 | 1 | 2 |
維持血液透析数 | 44 | 45 | 46 |
腹膜透析数 | 6 | 5 | 6 |
手術件数 | 48 | 47 | 47 |
血管内治療 | 35 | 46 | 48 |
腎臓病教室 | 中止 | 中止 | 4 |
年間入院数 | 361 | 375 | 405 |
スタッフ紹介
[透析センター長]平野 直史
HIRANO TADASHI |
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[部長]木村 廣志
KIMURA HIROSHI |
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[副部長]酒匂 哲平
SAKO TEPPEI |
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[医員]松本 優子
MATSUMOTO YUKO |
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[医員]遠矢 遥
TOYA HARUKA |
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[医員]中尾 能理子
NAKAO NORIKO |
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