職種

看護師

ごあいさつ

 

白十字病院看護部では、「やさしさと思いやりをもって、患者さんの社会復帰のお手伝いをします」を理念を掲げています。地域医療との連携をとりながら、救急患者を積極的に受け入れながら、在宅復帰が患者さんにとって少しでも幸せな形でかなうように支援していくことを目指しています。看護部では、看護師にも選ばれる病院となるように、人材育成においては、独自の新人教育システムとして「HEARTシステム」を導入し、暖かさと確かな技術をもてる看護師の育成に努めております。現任教育では、クリニカルラダー制度を導入し、各レベルに応じた研修の開催、e-ラーニングシステムを用いて何時でもどこでも学べる環境を整えております。さらに、「法人内認定看護師制度」、「資格奨励支援制度」により、専門的知識・技術の習得ができる環境を整えています。
ワークライフバランスを考慮し、育児短時間勤務の導入や、看護補助者の積極的配置、薬剤師・管理栄養士の病棟配置を段階的におこない、院内デイサービスの導入などにより、患者さんが安心して入院できる環境、看護師が安心して働ける環境を作ることに力を入れています。白十字病院は、職員が活き活きと楽しくやりがいのある仕事ができ、主体的にキャリアアップしていけるように支援しています。

2023年3月 看護部長 佐伯 美穂子

 

教育体制

教育目標

1.医療チームの中にあって、自己の役割と責任を果たすことのできる人材を育成する。
2.研究、研修を通して看護職の資質向上、及び改善を図る。

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クリニカルラダー

看護職一人ひとりのキャリア開発を支援します!

当院看護部では、クリニカルラダーシステムを取り入れて看護職のキャリア開発を支援しています。キャリア開発とは、主体的に自分自身のキャリアを捉え、知識や技術を習得し、専門職業人として成長するプロセスです。入職時から個々の習熟度に応じた教育をおこない、専門職として自律した看護職を育成します。
 

クリニカルラダー 各レベル到達目標

キャリアファイル

看護職全員が、「キャリアファイル」を持ち、研修参加や学会発表などの教育活動を記録し、個人のキャリアの履歴として各自で管理します。

 

レベル別研修

対象 研修内容
レベルI ・新人看護職入職時研修:応対、接遇、みだしなみ、医療従事者としての基礎知識、技術の習得、社会人基礎力
・1か月フォローアップ研修:フィジカルアセスメント、ケア技術、ポジショニング
・夜勤前研修
・倫理研修:看護倫理綱領について、ケアの倫理
・3ヵ月フォローアップ研修:急変時対応
・リフレッシュ研修
・5カ月フォローアップ研修:認知症、せん妄ケア、夜勤後のフォローアップ
・6カ月フォローアップ研修:報告の仕方
・9か月フォローアップ研修:未経験技術の習得、皮膚ケア
・12ヵ月フォローアップ研修:心に残った看護発表
・院内留学:自部署で経験できない技術を他部署で習得する
レベルII ・実習指導者研修
・リーダー業務研修
・2年目看護師フォローアップ研修
・看護倫理研修A
レベルIII ・看護教育研修
・看護倫理研修B
・リーダー研修初級
・OJT研修
・選択型研修
・指導者研修
レベルIV ・意思決定支援研修
・看護倫理研修C
・管理研修
・管理研修フォローアップ
・安全管理者研修
・リーダー研修中級
レベルⅤ ・PDCA事例発表

スペシャリストの育成

高い専門性を持った看護職の育成に法人全体で取り組んでいます。法人内認定看護師(現在10領域)や資格取得奨励支援制度があり、法人内で専門教育を受けることができます。また、資格取得時は経済面でも支援。あなたの「なりたい!」を応援します。
 
 
【サポーター制度とは】
中途で入職された方にも1対1の指導者がついて指導をおこなうシステムです。チェックリストを用いて、技術や知識の習熟度を確認しながら、それぞれの方に応じた教育支援をおこないます。

新人教育

白十字病院看護部オリジナル “HEARTシステム” で、新人看護職の成長を支援します。

看護部新人教育体制組織図

一人の新人に対して、一人のサブエルダー(サブ実地指導者)と一人のエルダー(実地指導者)がつき、1年間を通してサポートします。サブエルダー、エルダー、メンターが中心となって組織全体で新人を支え、「いきいきとした新人」を育成するシステムです。

 

ルーキー(新人看護職) 新卒一年未満
サブエルダー(サブ実地指導者) 次期実地指導者として、メンターの指導の下、新人看護職員の指導方法を学びながら直接指導を行い、相談相手として関わる。
エルダー(実地指導者) 新人看護職員に対して、臨床実践に関する実地指導、評価等を行い、看護職員として必要な基本的知識、技術、態度を有し、教育的指導を行う。
メンター(教育担当者) 看護部門の新人看護職員の教育方針に基づき、各部署で実施される研修の企画、運営を中心となって行い、実地指導者への助言及び指導、また新人看護職員への指導、評価を行う。

研修スケジュール

4月 入職時研修

看護の基礎知識・技術や社会人としての仕事の心構えを学び、働くための準備をします。
 

入職時研修が終わったら、いよいよ配属先へ!

5月 1ヵ月フォローアップ研修

患者状態を適切に評価するためにフィジカルイグザミネーションの方法を学びます。ケア技術も習得します。

倫理研修では看護職としての自覚を持ち、倫理に基づいて行動できるために看護倫理の基礎的知識を学びます。
 

そろそろ夜勤研修が始まります!

夜勤前研修・夜勤見学研修

夜勤業務について心構えを学びます。夜勤業務に対する不安を軽減するため、指導者と一緒に夜勤業務をおこないます。ひとり立ちまで4回の夜勤のフォローがつきます。

6月  3ヵ月フォローアップ研修

ACLSの資格を持った先輩ナースから急変時に迅速に対応できるために急変時対応技術を学び、トレーニングをおこないます。
 

夜勤のひとり立ちの前に、急変時の対応を学びます!

7月  リフレッシュ研修

業務から離れ、楽しみます!






 

8月  5ヵ月フォローアップ研修

認知症・せん妄患者の看護を学びます。
夜勤後の振り返りをおこないます。





 

9月  6か月フォローアップ研修

多重課題時の対応についてシミュレーションをおこないます。緊急時適切に報告ができるために報告の仕方(I‐SBARC)について学びます。

10月  院内留学

知識を深め看護の視野を広げるために、他部署での処置やケアを体験します。



 

 

12月  9か月フォローアップ研修

安全な看護技術を提供するためにマニュアルに沿った看護技術について振り返ります。
自己の社会人基礎力を分析し弱み強みを把握します。
皮膚ケアについて学びます。

3月  12か月フォローアップ研修

心に残った看護を発表し1年間の成長を確認します。

資格取得奨励支援制度

キャリアアップ支援として資格取得奨励支援制度があります。毎年約100名の看護師がこの制度を利用してBLSやACLS、そして認定看護師などの資格を取得しています。資格取得に必要な受講料・テキスト代・交通費などを法人が負担します。白十字会では、職員が自ら能力の向上を目指し学習・研鑽することを支援しています。
 
  • BLS

  • 栄養サポートチーム専門療法士

 

法人内認定資格制度

「質の高い看護の提供と医療の安全に貢献する」ことを目的に特定の看護分野において、熟練した看護技術と専門知識を有し、水準の高い看護が実践できる看護師を社会医療法人白十字会が認定する制度です。
 

【資格内容】
NSTナース/感染管理ナース/急性期看護/がん化学療法ナース/脳卒中リハビリテーションナース/認知症ケア指導者/ケア技術指導者/緩和支援ナース/皮膚ケアナース/説明支援ナース

メッセージ

白十字病院では専門スキルを目指す人、育児中のママさん、男性看護師など様々な先輩看護師たちが働いています。多職種協働のチーム医療体制で、部門を超えたコミュニケーションがスムーズな職場です。様々な研修制度もあり、学びながら楽しく働ける環境があります。ここでは現役ナースたちからのメッセージを紹介します。
 

新人教育担当者として支援し、また、新診療科の受け入れに向け日々勉強しています。

平成25年入職 ICU病棟勤務 看護師 島本 千明

 
ICU病棟では日々のリーダー業務や、開心術後の受け持ちなど任され、学ぶことがたくさんあります。今年は新人教育担当者として新人看護師(ルーキー)の指導をおこなっています。ルーキーはICUに配属される!という緊張と不安を抱いて配属されましたが、私自身も新人の頃から配属されているため、悩みや当時の体験などを交えながら指導にあたっています。
新病院へ向けて更に新しい分野の受け入れが開始となるため、スタッフ間で勉強会を開催し準備をすすめました。学ぶことはたくさんありますが、認定看護師をはじめ、スタッフ同士が協力・相談し合える環境で楽しく働くことができています。

フルタイムで育休復帰しました。

平成25年入職 回復期リハビリテーション病棟勤務 看護師 坂本 麻衣

 
第2子出産のため、産休・育休制度を利用し令和2年6月に回復期リハビリテーション病棟へ復帰しました。回復期リハビリテーション病棟では、急性期を脱した患者さんにADL拡大やQOLの向上を目指した看護の提供をおこなっています。医師、看護師、リハビリスタッフ、栄養士、薬剤師、社会福祉士、ケアスタッフが1つのチームとなり、様々な職種の方々と関わりながら、患者さんのために看護を提供できる環境であり、看護師としてもやりがいのある職場です。フルタイムで復帰したこともあり、家事・育児と仕事の両立が出来るかとても不安でしたが、病棟には私と同じように働くママさんも多く、皆で協力しながら働くことができています。若いスタッフからの理解もあり、急なお休みにも対応していただき、保育園のお迎えにも早めに行くことができています。

認定看護師として活動する楽しさがあります。

平成19年入職 整形形成病棟勤務 看護師 課長 馬場 聖子

 
白十字病院に平成19年に中途採用で入職し、病棟で勤務しています。以前より、「がん看護」に関心があり、急性期で実践できるようになることをめざしていました。多くのがん患者さんに看護を実践してきましたが、もっと何かできることがあるのではないかと思い、更なる知識・技術を得るため、法人の資格取得奨励支援制度のもと緩和ケア認定看護師の資格を取得しました。現在は、病棟で看護を実践しながら、院内のがん患者さんの苦痛軽減に向けて横断的に活動しています。まだまだ学ぶことが多く大変ですが、やりがいを感じています。

周りに支えられていることに感謝。

平成19年入職 脳卒中センター勤務 看護師 課長 三村美和

 
新卒で白十字病院へ入職し、2022年3月に課長になり、外科病棟へ異動してきました。立場、部署も代わり不安でいっぱいでしたが、看護部長、次長をはじめ、周りの課長たちに助けてもらいながら課長業務を遂行しています。また、部署の中では2人の主任をはじめ、スタッフに情報をもらいながら病棟について考える毎日です。また、私より経験のある先輩やお母さんのスタッフも多く、とても頼りになります。助けてもらっている分、みんなが働きやすい職場になるよう管理面からのアプローチを図り、より良い職場になるよう努力していきたいと思っています。まだまだ未熟な課長ですが、みんなと一緒に成長出来ることを嬉しく思っています。

1日の流れ

日勤

08:30~

業務開始 情報収集・申し送り

夜勤者から申し送りを受けます。患者さんの情報や伝達内容を確認します。新しい情報を聞き逃さないようにメモしておこう!
 

10:00~

検温・ケア・検査・点滴

患者さんの状況に応じて、清拭・洗髪・入職介助などをおこないます。

11:00~

注射実施・内服確認

処方箋と確認し準備します。声を出して指で差して確認!昼の内服薬をカートから準備します。患者さんの情報や伝達内容を確認します。新しい情報を聞き逃さないようにメモしておこう!
 

 

12:00~

配膳・お昼休憩

患者さん昼食。おいしく食べていただけるように笑顔で運びます。午前中の仕事がひと段落したら、交替で食事や休憩を取ります。食堂のランチは安くて美味しいので大人気です。

14:00~

検温・ケア・検査

体温・血圧・症状の確認などをおこないます。 患者さんの状態に合わせて、清拭や処置をおこないます。

16:00~

カンファレンス・記録 

カルテ入力をおこないます。一日の記録が出来ているかチェックします。

17:00~

申し送り

夜勤者に引き継ぎます。

17:30

業務終了

お疲れ様でした!

夜勤

17:00

業務開始 申し送り

患者さんの情報や伝達内容を確認します。新しい情報を聞き逃さないようにメモしておこう!

18:00

配膳

患者さん夕食

 

21:00

イブイングケア

 

 

22:00

患者さん就寝

巡視。記録をおこないます。夜勤者は交替で休憩



06:00

患者さん起床・検温

 

 

07:30

配膳・投薬

患者さん朝食。内服薬・トイレ介助・オムツ交換・血糖値の測定を行います。

 

08:30

申し送り

日勤者へ患者さんの情報を申し送ります。

9:00

勤務終了

お疲れ様でした!