白十字病院
高度画像センター
診療内容・特色
高度画像センター(放射線科専門医修練機関)
当院(白十字会)は、先駆的に電子カルテを自社開発し、フィルムレス化、画像のクラウド化と積極的にICTに取り組んでいます。なかでも特筆すべきは、2006年12月より、クロスネット(地域医療連携ネットワークでカルテの内容や画像を連携登録医と共有) を共同利用のツールとして展開しています。
これからも、地域医療・救急医療を見据えて、画像診断装置の適正かつ有効な配備、更新がもとめられます。
高度画像センター導入機器一覧
X線CT検査(コンピュータ断層撮影)
マルチスライスCTで撮影した臨床画像 |
- 3D‐CTAとは、横断面画像データをもとに血管や骨、臓器を立体的に表示させることです。
- MPR画像とは、横断面画像データをもとに様々な角度の断面を表示させることです。
検査の途中に使用します造影剤というお薬の副作用によって、大変まれではありますが、気分が悪くなったりする(吐き気がする)場合があります。そのため、患者さんには、絶食をお願いしております。飲水はしていただいて構いません。
※検査中は、常に近くに担当のスタッフがおりますので、安心して検査をお受けください。
MRI検査
当院では2021年4月より、従来の装置より磁場強度が2倍になった高磁場のMRI装置(フィリップス社Ingenia Elition 3.0T)を導入いたしました。
- 磁場エネルギーを用いるので放射線による被ばくの心配がありません。
- 人体の組織の種類による画像のコントラストがCTよりも高く骨盤部・関節・軟部領域の疾患の鑑別にも有用です。
- 検査中に痛みを伴うことはありません。
- あらゆる方向の断層像を得ることができます。
MRIで撮影した画像 |
以下のものは検査に影響することがありますので、外していただきます。検査前に金属チェック表を記載してください。また、すぐ外せるものは事前に外しておいてください。
- 時計、眼鏡、ライター、ヘアピン、鍵、携帯電話、アクセサリー類など
- キャッシュカード、テレホンカード、クレジットカード、定期券など
- 取り外しの出来る義歯、補聴器、カイロ、ベルト、エレキバン、湿布、金属のついた下着(ブラジャー)など
以下の方は検査を受けられない場合がございますので、かかりつけの医師に相談されるか、白十字病院 放射線技術部:092-884-1633の方までご相談してください。
- 心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方
- 体内に脳動脈瘤クリップや人工関節などの金属が埋め込まれている方
- 妊婦または妊娠されている可能性のある方
- 閉所恐怖症など、狭い所が苦手な方
マンモグラフィー
業界最小画素サイズ(50µm)の直接変換FPDを搭載しているため、微細石灰化の描出能が高くなり、より高精細な診断画像を提供することが可能になりました。また、従来の装置と比べて低線量化も可能になりました。
ステレオガイド下吸引式乳房組織生検について |
これは悪性の可能性がある(微細な)石灰化病変の診断をする場合に行います。生検用針の自動吸引装置により1回の穿刺で複数の組織標本を採取できるため、早期の小さな乳がんでも、より確実な診断が可能になります。
乳がんは女性が患うがんの中で最も多いがんで、9人に1人の女性が一生の間に乳がんにかかるといわれています。発症好発年齢は30代後半から40代、60代と幅広い年代にわたり、診断のきっかけは胸のしこりのほか、乳頭・乳輪部の湿疹やただれ、乳頭異常分泌、乳房皮膚のくぼみなどがあげられます。 また、近年は検診をきっかけに発見される無症状の乳がんの方も増加傾向にあります。乳がんは早期に発見できれば約90%以上の方が治るといわれています。検診を受け、月1の自己検診(マンマチェック)や自分の乳房を意識する習慣(ブレストアウェアネス)を身につけて、乳がんの早期発見につなげていきましょう。 【 乳がんになりやすい人の特徴(ハイリスクグループ)】
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血管造影検査
当院では2021年4月より、手術室内にフィリップス社製バイプレーン血管撮影装置(Azurion 7B20/15)を導入したハイブリッド手術室が新設されました。
このハイブリッド手術室では頭部・胸腹部大動脈・下肢など様々な部位のカテーテル検査や治療が行われています。
新しいアンギオ装置の特徴
- 20インチと15インチの2つのフラットパネル検出器が搭載されています。
この装置は正面用に20インチ、側面用に15インチのフラットパネル検出器が搭載されており、一度の造影で2方向の撮影が同時に行えます。これにより、造影剤使用量を低減させ、検査時間の短縮が可能となり、患者さんの負担軽減が可能になります。
- 従来の装置に比べて高画質・高精細な画像が得られます。
この装置は従来の装置に比べ、より高画質・高精細な画像が得られるため、小さい血管を治療することが多いアンギオ検査では、より良い検査や治療が可能になります。
- 従来の装置に比べ、50%以上の放射線被ばくを低減することが可能です。
この装置は従来の装置に比べ、放射線被ばくが少ないため、放射線による影響を低く抑えることが可能になります。
心臓カテーテル検査
右冠動脈造影
単純X線撮影
当院ではこの単純X線撮影システムにFPD (フラットパネル・ディテクター)というデジタルシステムを導入しています。X線撮影システムはフィルムからCR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)に代わり、画質の向上や放射線被ばくの低減が図られてきました。FPDでは、その性能と最新の画像処理技術により、更なる放射線被ばくの低減や、高画質で高精細なX線画像を提供することが可能になります。
X線透視検査
核医学検査 (RI)
当院では2009年3月に核医学検査装置を導入しました
- RI検査の種類によっては食事の制限や下剤を飲んでいただくことがありますが、すべての検査にあてはまるわけではありません。検査に必要な制限や準備はあらかじめご説明いたします。
- RI検査の種類によって、検査薬の投与(注射など)から撮影までの待ち時間が違います。投与と同時に検査を始める検査や、数時間、数日待ってから撮影を行う検査があります。検査中は、撮影ベッドに寝ているだけで痛みを伴う検査ではありません。数分で終わる検査もあれば1時間以上かかる検査もあります。待ち時間や検査にかかる時間はあらかじめご説明いたします。
- 金属のボタン、ホックのついた服を検査衣に着がえたり、眼鏡や腕時計などをはずしたりしていただく場合があります。 妊娠中、及び妊娠の疑いのある人、授乳中、乳幼児がいる方は検査を受けられないことがありますので、前もって必ずお申し出ください。
体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)
痛み止めの注射、点滴をしながら破砕を行います。麻酔が必要となることはありません。 衝撃波は3,000~5,000発ほどおこない、治療は1時間前後で終了します。治療後約2時間で歩行、食事、入浴が可能です。副作用、後遺症がほとんどなく、高齢の方、他に病気がある方でも安心して治療が受けられます。
スタッフ紹介
[顧問]宇都宮 英綱
うつのみや ひでつな |
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[放射線科部長]中島 力哉
なかしま りきや |
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[IVR部長]納 彰伸
おさめ あきのぶ |
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[医長]日隈 由紀枝
ひぐま ゆきえ |
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豊島 宏
とよしま ひろし |
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