チーム医療

24時間リハビリテーションを目指して

入院中のリハビリテーションは療法士との個別訓練だけではなかなか成果が得られません。個別訓練以外の時間をどのように過ごしていくか…
私たちは「チーム医療」でスタッフ一丸となり患者さんの入院生活を24時間支援します。

排せつプロジェクト

排せつの自立は自宅復帰にあたり重要なことです。当法人では、自立した排せつの獲得に力を入れています。患者さんが尊厳ある生活を送っていただけるよう、チームで支援を行います。

動画を活用した介助方法の統一

訓練で「できる」ようになった生活動作も、介助のやり方しだいではなかなか普段の生活で「できない」こともあります。そこで、誰でも安全かつ効果的に介助が行えるよう、動画を用いた介助方法の伝達を行っています。リハビリテーションスタッフ、看護師、介護福祉士、ケアスタッフが情報共有しながら、チーム全員で入院生活をサポートします。

豊富なレクリエーション/集団活動

入院生活を前向きに活気に満ちたものにするには、患者さん同士のコミュニケーションも大切であり、また個別訓練以外の時間での運動量の確保も必要です。当院では各病棟で様々なレクリエーション、集団活動を行っています。

集団体操

筋力・体力の向上だけでなく、認知機能の維持・向上のための活動も行っています。特に、認知症予防として効果があるといわれる「コグニサイズ」を活用したレクリエーションを積極的に行っています。
(当院には国立長寿医療研究センターコグニサイズ指導者養成研修を修了したスタッフが在籍しています)

嚥下体操

食事前に行う体操です。口・頸部のセルフストレッチやマッサージ、体操を行い、口腔機能の改善と誤嚥予防に取り組んでいます。

POC(地域包括ケア病棟での取り組み)

Point Of Careと呼ばれる概念で、リハビリテーション以外の自主運動や短時間のケアを指します。日中の臥床を減らし、生活リズム形成と運動習慣の定着に役立ちます。
当院地域包括ケア病棟では、担当の療法士を設け、日中の運動提供や過ごし方、生活動作に関するアドバイスを積極的に行っています。

自立を支援する入院環境

入院生活を自立したものにするためには「環境」も大切です。当院では、病室や食堂、お風呂など、自立支援のための環境調整をしています。
(当院には福祉住環境コーディネーター2級を取得したスタッフが多数在籍しています)

  • 食堂…患者さん一人ひとりに合った高さを調整できるテーブルがあります。
  • 洗面所…車椅子でも使用しやすいよう、高さや洗面受けの形状にも配慮しています。
  • お風呂…手すりやシャワーチェア、座ってまたげる椅子なども準備しています。
  • サロン…大型スクリーンが設置されており、映画鑑賞といった余暇活動だけでなく健康教室や集団リハビリテーションが行える空間を設けています。